2024.5.30
メディア
今治タオルを緩衝材として利用 “贈るみ”という新しい提案
商品を衝撃から守ってくれる緩衝材。
プラスチック素材のものが一般的ですが、とっても便利ではあるものの、商品が到着した途端にその役割を終え、ほとんどは「ゴミ」となってしまいます。
なんかもったいないですよね。
でも現役大学生4人が考えた“贈るみ”は今治タオルを活用したやわらかく、使い続けられる緩衝材なので、そうした問題を解決しれくれるかもしれません。
このアイデアは昨年11月〜12月に実施されたデカボチャレンジで発表されたもの。参加した学生に愛媛県から出されたお題は「愛媛県の県産品を使い、サスティナブルな提案をしてほしい」でした。
その中で奨励賞を受賞した4名の学生の提案から、できたものが“贈るみ”なんです。
“贈るみ” アイデアのポイント
県産品は瓶詰め商品、陶器など割れ物が多い
今治タオルの新しい解釈
タオルとして使用すればゴミ削減にもつながる
1.県産品は瓶詰め商品、陶器など割れ物が多い
愛媛県産品は柑橘類の加工品(ジュース、ジャム、お酒)など瓶詰めのもの、さらに砥部焼など割れ物も多く、やさしく包む必要あり。
2.今治タオルの新しい解釈
今治タオルはさまざまな魅力ある商品があり「タオルとしてではない贈り方」を模索し、緩衝材としてのアイデアが浮上。
3.タオルとして使用すればゴミ削減にもつながる
品質の高い今治タオルを活用しているので、緩衝材としての役目を終えた後は、タオルとしても使用できます。
“贈るみ”は2023年2月に銀座三越で実施された「愛媛百貨 じぶんにも地球にもやさしいフェア」で、実際に商品を包む包装材として使用されました。
学生チームのひとり、藤本俊さんはこう言います。
「こうやって参加して、アイデアが採用されて実際に形にもなったことが、本当に驚きですし、すごいことだなと思っています。こういうアクションでなにかが変わるわけではないかもしれませんが、すべては一つひとつの積み重ねだと思っているので、これからもこのようなことを積み重ねていく努力をして、次の世代にいい形でバトンを渡せたらうれしいです」
やわらかい今治タオルで、やさしく商品を包む。
学生たちのステキなアイデアが、少しずつ社会実装されて、世の中の「常識」がちょっとずつ変わっていき、当たり前なことが地球にも人にもやさしい。
そんな世界になると、きっとステキですよね。